「スピーカーを使用した小空間での音楽聴取における明瞭さの室内音響指標」 (2015)

平成27年9月16日(水),17日(木),18日(金)に会津大学で開催された日本音響学会2015年秋季研究発表会にて、ポスター発表を行いました。

「スピーカーを使用した小空間での音楽聴取における明瞭さの室内音響指標」

今村秀隆, 丸井淳史, 亀川徹

スピーカーを使用した音楽制作が行われるスタジオ施設などの小空間においては、音の詳細な聴き分けのために明瞭な聴取が実現される必要がある。本研究では幾何音響シミュレーションを用いて、吸音面を「床および天井」、「側壁」の2種類、吸音率を0.01、0.25、0.50、0.75、0.90の5段階に変化させた直方体の部屋における音楽聴取を可聴化し、被験者に1対比較で類似度の評価を求めた。  INDSCALによる聴取実験の分析の結果、明瞭さの印象は多次元の尺度で構成されており、室内の残響時間の長さ、および初期反射音の到来方向の違いが、それぞれ別の次元で知覚される明瞭さに影響していることが明らかになった。

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